No.3 “出会いたい”がすべての原動力

長野宏美 / Menu

 

 

 

 

ー旅に行こうと思ったキッカケは?

 

 もともと高校が国際学科で、いろんな国から人が集まってくる学校に行っていたんです。だけど私は日本にずっといて、海外に行ったことがなくて、海外から戻ってきた子たちの話を聞いてほんとにいろんな考え方を持っている人がいてそれがおもしろいなって思って。そういうのって地域ごとに感覚とか思想とか違うと思うから、人と交流したいなっていうのがあって、そこから旅に行きたいなって思うようになったのかな。だったらツアーとかじゃなくて、自分でコーディネートして出会いを楽しむ旅をしたいと思ったんです。

 

ー今まで行った旅の中で印象に残る出会いはありましたか?

 

 3年の時に初めてひとり旅で行ったニューヨーク!ホテルも日本人宿に泊まって、社会人の人がいっぱい泊まっていたからごはんとかおごってもらったり。ちょうどJALが倒産した時で、JALの社員さんでリストラにあっちゃってそのまま旅をしているって人に会って、それがすごいタイムリーだったから覚えてる!

 日本だとリストラっていう暗いニュースだけど、実際にそういうのを逆にエネルギーにしちゃって、旅をして新しい刺激を受けてから日本に戻って頑張ろうって言っていて、すごい強い人がいるなって思ってすごい記憶に残っているな~。

 

 もうひとつはインド。日本とインドを繋ぐ団体がインドにあって、インドサンタナって言うんだけど。そこの日本語を現地の学校でホームステイしながら教えるっていうプログラムに参加して1カ月くらいインドでだらだら過ごしていました。

 現地の人は英語をしゃべれるけれどインド英語みたいなのが強いから、あんま言葉が通じなかったのは苦労したけれど、その分目で語るみたいな。旅の中で一番海外の人と交流して面白かったのはインドだった!

 

ー言葉の障害もそれで乗り越えた?

 

 通じないとやっぱりやきもきするけれど、絵を描くのが好きだから絵を描いて伝えたり。伝わらない分伝わった時はすごい嬉しいし、そういう旅もありだなって。

 

 

 

ー「インドに行くと世界観変わる!」とよく聞きますが、実際どうでした?

 

 ん~そんなに人生ががらっと変わるってことは私にはなかったけど(笑)、そのプログラムに行ったのが夏休みで、私が821日生まれだったから誕生日をみんなで祝ってくれて。学校の隣にあるカフェみたいなところに食べに行こうよって連れてかれて、そこでサプライズで手作りケーキを出してもらって!そのカフェがバックパッカーの集まるところだったから、世界中のバックパッカーの人からハッピーバースデーを歌ってもらえて、それがすごい感動したの!

 日本って誕生日の人がお祝いしてもらうっていうのが基本だけど、インドって本当はお祝いをしてもらうんじゃなくて誕生日の人がいつもありがとうってプレゼントを逆にあげるらしくて。

 今回はお祝いしてもらっちゃったけど、学校にちょうど私と同じ誕生日の子がいて、その子は私にあめをくれて。自分が誕生日なのにハッピーバースデーって!それって日本の誕生日の感覚とすごい違ったから、逆に自分が生まれて生活できることを感謝するみたいな考え方が素敵だなと思ったし、面白かった。あとのびのびと時間が流れてるなっていうのを感じたかな。

 

ー時間の流れが違う?

 

 インドのプリっていうベンガル湾の近くにある田舎町に行っていたんだけど、学校で授業をして、お昼くらいになったらホームステイ先に帰ってカレーを食べて、そのあと畑を耕してみたいな。ちゃんと家族みんなでお昼寝の時間もあって。ごはんも夜10時とかまで食べない。それまでみんなでお菓子とか食べて、話をしたり。

 

 

 

ーでは逆にひとり旅で大変だったことはありますか?

 

 大変だったていうか寂しいなって思ったのは、例えばすごいきれいなものを見つけたり、いい絶景を見たときに共有する人が隣にいないっていうのが・・・。ひとりごとみたいになっちゃうからね。無心で写真撮るしかないみたいな。

 

ー食事の時はひとりでどうしてた?

 

 カフェとかに入って、いた人にすごい積極的に話しかけたり。私すごいしゃべりたがりだから、ひとりだとたぶん余計寂しさを紛らわすために外に向けて話そうって。逆にそれはいいことなのかも。カフェで会ったおばさんに日本から来たんだけど、おすすめの場所ある?とか聞いて、じゃぁそこに午後は行ってみようってふらふら散歩に行ったり。突発的な旅ができるのはひとり旅の面白いところかな。

 

 

ー現在制作している世界旅女図鑑について聞かせてください。始めたきっかけは?

 

 えと、ひとり旅っていうと男の子がボロボロで、髪伸ばしながらお風呂も入らないでバックパックしょって行くっていうイメージが強くて…なんかもさい感じがして。(笑)それでも実際に行ってみると世界中にいろんなひとり旅する人がいるんだよね。それを日本に帰って周りに言ってみると、すごい意外がられたり、自分もやってみたいけど、でもやっぱりさっき言ったみたいな大変なイメージが強いから私にはできないみたいなこと言う人が多くて。

 そういう人たちに実際これだけひとり旅をしている女の人もいるし、やってみるとこんな楽しいこともあるよって教えてあげられたら、自分もやってみようかなっていうキッカケとか後押しみたいなのができるのかなと思って、何か企画をやってみようって思いました。で、自分が一番得意なものでそれは表現したいなって思っていて、人に会ってインタビュー取るのとか写真撮るのが好きだったから、じゃぁスナップ企画にしちゃおっかな~というわけで始めました。

 

ー図鑑を「ひとり旅」の「女の子」っていうのにこだわったのは?

 

 私は旅の醍醐味って現地でしか発見できなこととか、現地でしか会えない人に会うことだと思うから、団体とかで行ってしまうとその中でしか交流しないというか。だからアトラクションみたいなもので、団体で旅行するとIt’s a small worldの中をゴンドラに乗って周るだけみたいなものになっちゃうけれど、それがひとりだとそのsmall worldの中を自由に行き来できるんで、気になった人がいたら話しかけに行ったりすることもできるし、団体の旅行では経験できないような広がりっていうのがあるのかなって思うから、そこの魅力を伝えたいなと思ってあえてひとりってしたかな。


 女の子っていうのはブログに写真をばーって並べてUPする時のビジュアルっていうのもあるけれど(笑)、女の子は旅する時にアイテムとかにこだわっていて、旅しながらでも可愛くありたいとか、こだわりがあると思う。だから男の子よりもひとりひとりの個性っていうのが見えてくるのかなって思って女の子にしました。

 

ー他にこだわったところは?

 

 あえてWEBでやろうと思ったのは、リアルタイムっていうところにこだわってその時の興奮とかをうまく伝えていきたいなと思って。もっと私もやりたい、写真をUPしたいって人が出てくれたらいいな~。後々続いていくためにも賛同者を募集してます!(笑)

 


 

ーそもそも何故ひとりでここまでやろうと思ったのですか??

 

 もともと私は自分の考えを発信するのが好きで、でもいろんなことに興味を持っちゃうタイプだから誰かと一緒にやるってなると相手に迷惑が掛かっちゃうのかなっていうのがあるかな。(笑)旅っていろんなファクターがあると思うから、今回は女の子ってやっているけど、旅と本とか、旅と映画とかいろんな形を繋いでいけると思うから、そこはいろんなことに興味を持っている自分だからこそできるものであって、ひとりでやるからこそ追加していけるものなのかなって。だからひとりでやるしかないかな!(笑)

 

 それに企画に協力してくれる企業さんとか、反応してくれた女の子がいたり、これをやらなかったら出会えなかった人ってたくさんいると思うんで、そういう人に出会えるのが嬉しいからここまでやるっていうのもあるのかもしれない。出会いが好きなんだと思う!

 

ーなるほど! では、最後にあなたにとって旅とはなんですか?

 

 やっぱり出会い!旅をしたいって思ったきっかけも出会いだし、旅をしている中で面白いなって思ったのも出会いだったし、これからも旅をしていく中で出会いたいって思ってるから。それがすべての原動力になってると思う。旅に出てない間でも出会ったことで得たものっていうのが生きてきていたからそういうところで旅はやっぱやめられないんだな~って。(笑)社会人になっても旅は続けたいな!